広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き
☆ ☆ ☆
「のんちゃん?大丈夫かい」
「……へっ?」
呼び掛ける声にハッと我に返った。
目の前には、心配そうな顔をしたお父さんが座っている。
がっしりした身体つきのお父さん。
でも眉尻をさげ、しゅんとした姿はまるで『プーさん』みたいな愛嬌がある。
「さっきからずっとぼんやりしているね。今日のクリームコロッケ、あまり口に合わなかったかい?」
「あ、そ、そんなことないよ!すっごく美味しい!……お父さん、ごはんおかわり!」
「はい、わかった」
お父さんは私のどんぶり茶碗にごはんをよそってくれる。
ほかほかとゆげをたてる白いごはん。
そしてお父さん特製の蟹クリームコロッケ。
トマトベースのソースがかかっている。
トロッとした蟹クリームとトマトの相性は抜群で幸せの味。
……でも
お父さんのいう通り、頭がどこかぼんやりして食事に集中できないでいた。
「のんちゃん?大丈夫かい」
「……へっ?」
呼び掛ける声にハッと我に返った。
目の前には、心配そうな顔をしたお父さんが座っている。
がっしりした身体つきのお父さん。
でも眉尻をさげ、しゅんとした姿はまるで『プーさん』みたいな愛嬌がある。
「さっきからずっとぼんやりしているね。今日のクリームコロッケ、あまり口に合わなかったかい?」
「あ、そ、そんなことないよ!すっごく美味しい!……お父さん、ごはんおかわり!」
「はい、わかった」
お父さんは私のどんぶり茶碗にごはんをよそってくれる。
ほかほかとゆげをたてる白いごはん。
そしてお父さん特製の蟹クリームコロッケ。
トマトベースのソースがかかっている。
トロッとした蟹クリームとトマトの相性は抜群で幸せの味。
……でも
お父さんのいう通り、頭がどこかぼんやりして食事に集中できないでいた。