広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き
お父さんは楽しそうな笑顔を崩さないまま、料理教室参加の話をすすめていく。
「授業料だけど、もともと材料費くらいしかもらってないし、お友達は払わなくていいからね。代わりにのんちゃんのアシスタントのお手伝いもしてもらう……なんて形でどうだい?」
「う、うん。いいと思う」
「じゃあお友達が来る日はのんちゃんもアシスタントに出来るだけ入るようにしてね」
「もちろんだよー」
「あとは……、持ち物はエプロンくらいかな。
それにしても、お友達いいタイミングだね」
いいタイミング?
その言葉に首をかしげると、お父さんは両手で独特の動きをした。
「今回の料理、ワイワイ楽しく作るのにはもってこいだと思うからね」
「あ、そうかー。そうかも」
「ちなみに皮から作るよ。お友達にお楽しみにって伝えてね」
「うんっ」
私は力一杯うなずいた。
……のは、いいのだけれど。
すっかり広瀬くんが男の子だと教えそびれてしまっていた。
「授業料だけど、もともと材料費くらいしかもらってないし、お友達は払わなくていいからね。代わりにのんちゃんのアシスタントのお手伝いもしてもらう……なんて形でどうだい?」
「う、うん。いいと思う」
「じゃあお友達が来る日はのんちゃんもアシスタントに出来るだけ入るようにしてね」
「もちろんだよー」
「あとは……、持ち物はエプロンくらいかな。
それにしても、お友達いいタイミングだね」
いいタイミング?
その言葉に首をかしげると、お父さんは両手で独特の動きをした。
「今回の料理、ワイワイ楽しく作るのにはもってこいだと思うからね」
「あ、そうかー。そうかも」
「ちなみに皮から作るよ。お友達にお楽しみにって伝えてね」
「うんっ」
私は力一杯うなずいた。
……のは、いいのだけれど。
すっかり広瀬くんが男の子だと教えそびれてしまっていた。