広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き
「オレが悪いってのかよ!」
「え、……でも、その……先に並んでいたのはわたしたちで……」
「は!?」
「……っ」
上級生の剣幕に圧されてしまっている女の子たち。
周りも見て見ぬふり。
割り込み自体は食堂でよくあることなので慣れてしまっているのかもしれない。
「……ほら、どけよ。早く!」
上級生はそのまま強引に入ろうとする。
相手の女の子たちはすっかり萎縮してしまい、されるがままだ。
……どうしよう。
なんとかしてあげたいけど。
でも私が出ていって、なにができるんだろう。
「……すみません。やめてくれますか」
(……え?)
そのとき。
スッと伸びた背筋が、上級生と女の子たちの間に割って入った。
凛とした声に眼差し。
……広瀬くんだった。
「え、……でも、その……先に並んでいたのはわたしたちで……」
「は!?」
「……っ」
上級生の剣幕に圧されてしまっている女の子たち。
周りも見て見ぬふり。
割り込み自体は食堂でよくあることなので慣れてしまっているのかもしれない。
「……ほら、どけよ。早く!」
上級生はそのまま強引に入ろうとする。
相手の女の子たちはすっかり萎縮してしまい、されるがままだ。
……どうしよう。
なんとかしてあげたいけど。
でも私が出ていって、なにができるんだろう。
「……すみません。やめてくれますか」
(……え?)
そのとき。
スッと伸びた背筋が、上級生と女の子たちの間に割って入った。
凛とした声に眼差し。
……広瀬くんだった。