広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き
「あ、あのー。日下部さん、広瀬くん……」
え?
なんだかよくわからない班決めの最中。
不意に声をかけられ顔を向ける。
すると、女子クラス委員の更級さんが立っていた。
ちょっぴり照れたようにもじもじしている様子が可愛い。
「さ、更級さん、どーしたの?」
更級さんと話すのは少し緊張してしまう。
この前。
食堂で更級さんに陰口(?)を言われたような言われてないような……
そんなことがあって以来、お互いに何となく接触を避けていた気がする。
もちろん私は更級さんを嫌いではない。
ないんだけど。
やっぱりどうしても身構えちゃうのだ。
「あ、あの……もしも良かったらなんだけど、わたしを日下部さんたちの班に入れてもらってもいいかな?」
「え」
「グループ作ったら7人で、1人余っちゃって……。もちろん嫌なら他行くけど……」
更級さんがキラキラした上目遣いでそう聞いてくる。
あ、うう……。
いつもならもちろん喜んで!となるんだけど。
食堂でのことが頭をよぎる私はなんて心が狭いんだろう。
「どうかな日下部さん、広瀬くん。だめ?」
「え、えと……いい……」
「──もちろんいいぜ!」
「さ、向坂」
……私たちが答える前に、向坂くんが食いぎみに返事をしていた。
え?
なんだかよくわからない班決めの最中。
不意に声をかけられ顔を向ける。
すると、女子クラス委員の更級さんが立っていた。
ちょっぴり照れたようにもじもじしている様子が可愛い。
「さ、更級さん、どーしたの?」
更級さんと話すのは少し緊張してしまう。
この前。
食堂で更級さんに陰口(?)を言われたような言われてないような……
そんなことがあって以来、お互いに何となく接触を避けていた気がする。
もちろん私は更級さんを嫌いではない。
ないんだけど。
やっぱりどうしても身構えちゃうのだ。
「あ、あの……もしも良かったらなんだけど、わたしを日下部さんたちの班に入れてもらってもいいかな?」
「え」
「グループ作ったら7人で、1人余っちゃって……。もちろん嫌なら他行くけど……」
更級さんがキラキラした上目遣いでそう聞いてくる。
あ、うう……。
いつもならもちろん喜んで!となるんだけど。
食堂でのことが頭をよぎる私はなんて心が狭いんだろう。
「どうかな日下部さん、広瀬くん。だめ?」
「え、えと……いい……」
「──もちろんいいぜ!」
「さ、向坂」
……私たちが答える前に、向坂くんが食いぎみに返事をしていた。