広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き
「わあ!お店のクレープみたい!最高にかわいいー」
早速パクリ!
生クリームとバナナのコクのある甘みを、チョコのちょっとビターな甘さが引き締める。
ナッツのカリカリした食感が心地いい。
「おいっしー!幸せー!」
「チョコバナナはやっぱり間違いないよね。……わたしはイチゴと生クリーム……あとジャムも入れてみよう」
「あ、そうだ。アイスも出さなきゃ!冷凍庫からとってくるね」
「しょっぱい具も用意したら良かったねー。ハムとか卵とか」
美味しいクレープと和やかな雰囲気。
少し疲れていた気持ちもうきあがっていく。
昔から私はそうしてきた。
疲れたとき、落ち込んだとき。
美味しい料理に励まされてきた。
きっとそれはこれからも変わらないのだろう。
「……あ、ねえ。そういえば和花。修学旅行の班決まった?」
隣でキウイのクレープを食べている由美《ゆみ》が話しかけてきた。
由美は一年のときのクラスメイトで、そのときからの友達。
その頃は由美と弥生の三人でよく行動していた。
二年になってクラスは別れたけれど、同好会も同じだし、変わらず仲良しだ。
「うん。もう決まった。弥生と一緒だよー。あと、クラス委員の更級さん」
「更級さんって、あのめちゃ可愛い子?仲良かったの?」
「うーん……正直あんまり話したことなかったんだけどー、いろいろあって」
「ふーん……」
かすかに口を尖らせるような仕草を見せる由美。
なにか言いたげな様子に感じた。
早速パクリ!
生クリームとバナナのコクのある甘みを、チョコのちょっとビターな甘さが引き締める。
ナッツのカリカリした食感が心地いい。
「おいっしー!幸せー!」
「チョコバナナはやっぱり間違いないよね。……わたしはイチゴと生クリーム……あとジャムも入れてみよう」
「あ、そうだ。アイスも出さなきゃ!冷凍庫からとってくるね」
「しょっぱい具も用意したら良かったねー。ハムとか卵とか」
美味しいクレープと和やかな雰囲気。
少し疲れていた気持ちもうきあがっていく。
昔から私はそうしてきた。
疲れたとき、落ち込んだとき。
美味しい料理に励まされてきた。
きっとそれはこれからも変わらないのだろう。
「……あ、ねえ。そういえば和花。修学旅行の班決まった?」
隣でキウイのクレープを食べている由美《ゆみ》が話しかけてきた。
由美は一年のときのクラスメイトで、そのときからの友達。
その頃は由美と弥生の三人でよく行動していた。
二年になってクラスは別れたけれど、同好会も同じだし、変わらず仲良しだ。
「うん。もう決まった。弥生と一緒だよー。あと、クラス委員の更級さん」
「更級さんって、あのめちゃ可愛い子?仲良かったの?」
「うーん……正直あんまり話したことなかったんだけどー、いろいろあって」
「ふーん……」
かすかに口を尖らせるような仕草を見せる由美。
なにか言いたげな様子に感じた。