広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き
「どうしたの由美?」
第二弾のクレープを巻きながらたずねる。
ちなみに次はシンプルにバターシュガー。
「更級さんって、…あんまりいい噂聞かないからさ。まあ、同じクラスになったことないわたしが言うのもなんだけど。よく聞くのが男子に媚売ってばっかりとか、誰かの彼氏取ろうとしたとかでさ」
「え!」
「まあ、更級さん抜群に可愛いじゃん?だからそんな噂が出ちゃったのかなーとも思うんだけど……」
「う、うん……確かに可愛いよね……」
「でもさ、自分の好きな人は更級さんにあんま近づいてほしくないなーとかは思っちゃうような……なんかそういうイメージなんだよね」
「うーん……」
由美の話を聞きながらクレープを頬張る。
どう返せばいいのかわからず、曖昧に首をかしげた。
「……ま、和花に好きな人がいないならあんまり関係ないか!……今、いない、の?」
「え!いないいない!……多分」
「たぶん?」
「いやいやいや、いないよー。シンプルにいないー」
本当は。
一瞬だけ広瀬くんの姿が浮かんだんだけれど、由美には言えなかった。
まだ自分でもよくわからないから。
……自分の気持ちなのにわからないなんて変なの。
だけど、どうしてか上手く言葉にできないの。
第二弾のクレープを巻きながらたずねる。
ちなみに次はシンプルにバターシュガー。
「更級さんって、…あんまりいい噂聞かないからさ。まあ、同じクラスになったことないわたしが言うのもなんだけど。よく聞くのが男子に媚売ってばっかりとか、誰かの彼氏取ろうとしたとかでさ」
「え!」
「まあ、更級さん抜群に可愛いじゃん?だからそんな噂が出ちゃったのかなーとも思うんだけど……」
「う、うん……確かに可愛いよね……」
「でもさ、自分の好きな人は更級さんにあんま近づいてほしくないなーとかは思っちゃうような……なんかそういうイメージなんだよね」
「うーん……」
由美の話を聞きながらクレープを頬張る。
どう返せばいいのかわからず、曖昧に首をかしげた。
「……ま、和花に好きな人がいないならあんまり関係ないか!……今、いない、の?」
「え!いないいない!……多分」
「たぶん?」
「いやいやいや、いないよー。シンプルにいないー」
本当は。
一瞬だけ広瀬くんの姿が浮かんだんだけれど、由美には言えなかった。
まだ自分でもよくわからないから。
……自分の気持ちなのにわからないなんて変なの。
だけど、どうしてか上手く言葉にできないの。