広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き
学校を出て、家から反対の場所にある商店街。
その近くにクレープ屋がある。
クレープ屋といっても、移動式の車での営業。
だから日によってはないときもあったりして。
だけど今日は大丈夫。バッチリ営業中だった。
「ふふ、楽しみー」
車の近くに並べられたパイプ椅子に座り、出来上がりを待つ。
どうやら今お客さんはわたしだけみたい。
日によっては行列が出来ていたりするので、今日はラッキー。あまり待たなくてよさそうだ。
……外に屋根もなくおかれているパイプ椅子。
座ると空がよく見える。
今日はちょっぴり雲が多いけど、雨はなさそう。
これくらいの天気もたまには悪くない。
──いつも晴れでなくてもいい。
昔、お父さんがそう言っていた。
あれは何の話のときだっけ?
たしか………
「……日下部さん?」
「え?」
ふいにかけられた声にハッとする。
目線を空から戻すと、目の前に広瀬くんが立っていた。
隣には長森くんもいる。
学校帰りかな。
その近くにクレープ屋がある。
クレープ屋といっても、移動式の車での営業。
だから日によってはないときもあったりして。
だけど今日は大丈夫。バッチリ営業中だった。
「ふふ、楽しみー」
車の近くに並べられたパイプ椅子に座り、出来上がりを待つ。
どうやら今お客さんはわたしだけみたい。
日によっては行列が出来ていたりするので、今日はラッキー。あまり待たなくてよさそうだ。
……外に屋根もなくおかれているパイプ椅子。
座ると空がよく見える。
今日はちょっぴり雲が多いけど、雨はなさそう。
これくらいの天気もたまには悪くない。
──いつも晴れでなくてもいい。
昔、お父さんがそう言っていた。
あれは何の話のときだっけ?
たしか………
「……日下部さん?」
「え?」
ふいにかけられた声にハッとする。
目線を空から戻すと、目の前に広瀬くんが立っていた。
隣には長森くんもいる。
学校帰りかな。