私の恋のヒーローは
香西 桃乃は泣きながら
廊下を走り去って行く。
本当に最低な男だ。
男が女を泣かせるなんて...
やっぱりこの男はヒーローにはなれない。
絆「お前は血も涙もない男だな。」
恭斗「そうさせたのはお前だろ?
お前が香西 桃乃と付き合えっつったんだ。
あいつを傷付けたのはお前だ。」
絆「そうか。後で謝っておく。」
恭斗「別にいいだろ。
明日には忘れてるよ、あいつは。」
絆「そうか。」
降谷 恭斗はまた不敵な笑みを
浮かべると私の顎を掴んだ。
恭斗「お前、俺と付き合え。」
絆「聞いていなかったのか?
私はお前の事など好きではない。」
恭斗「でも、俺と一緒にいたいんだろ?
だったら、付き合え。それが条件だ。」