私の恋のヒーローは

家に帰ると今日もお母さんが
私を出迎える。

母「おかえり、絆。
学校はどう......」

1890回目のその言葉を
繰り返そうとしたお母さんだったけど
玄関に立っている
降谷 恭斗を見て口を噤んだ。

絆「お母さん、今日は少し
彼と勉強します。
もうすぐテストですので。」

恭斗「こんにちは。」

母「えっと...降谷くんだったかしら。
どうぞどうぞ。上がって。」

恭斗「お邪魔します。」

今日も丁寧にお辞儀をした
降谷 恭斗を見てお母さんは
顔を綻ばせた。
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