私の恋のヒーローは
愛され、憧れられ、我が物顔で
校内を歩く彼女らは私にとっては
架空の存在のように思えた。
私のような人間がメイクをした所で
さほど大差はないだろう。
元が違う。彼女らとは何もかも。
絆「無駄な努力はしない主義なんだ。
でも、ありがとう。
七海からのプレゼントは嬉しい。」
七海「絆も女の子なんだよ?
好きな人に可愛いって思われたいって
思わないの?」
絆「私が少し着飾ったからって
何になるって言うんだ。
努力したからって私は
七海のような人間にはなれないんだ。」
七海「私になるんじゃないよ。
絆はもっともっと可愛い絆になるんだよ。
誰かと比べるんじゃなくて...単純に
今よりもっと可愛い絆になろうよ。
私はね、絆の事、可愛いって思う。
メイクしてない絆もめちゃくちゃ可愛い。
降谷くんの事が大好きで涙を流しちゃう絆。
でも、その事に気付いてない鈍感な絆。
いっつも真っ直ぐで分からない事は
分からないって言えちゃう絆。
全部全部、可愛いけど内面の良さって
周りには伝わらないからいつも
ちょっとだけ悔しいんだよ。」