私の恋のヒーローは
当たり前な事を言っただけなのに
何故だか七海は泣いていた。
しかもその涙は私のための涙だった。
七海「前に、絆がクラスメイトに
色々と言われてた時、ムカついた。
絆は平気な顔してたけど
私は全然平気じゃなかったよ。
絆が周りの目なんて気にしてない事は
十分良く分かってる。でも、少し
周りの目を気にするだけで絆の世界は
もっともっと変わると思う。」
絆「私の世界?」
七海「無理強いするつもりはないよ。
絆が嫌だって言うなら
こんなもの捨てちゃえばいいと思う。
だけど、勝手な事を言うのなら
私はもうこれ以上
悔しい想いはしたくない。」
絆「私が変われば七海は
悔しい想いをしなくて済むのか?」
七海「だから、嫌なんだよ...。」
また七海は泣いていた。