私の恋のヒーローは
絆「悪い。七海。
私は傷付けるような事を言ったか?」
七海「絆のせいじゃないけど絆のせい。
でも、1番は私のせいだよ。
私はね、絆の事とても大事な友達だと
思ってる。だから、クラスメイトの
悪口を聞くのは嫌だし根も葉もない
噂話を聞くのは悔しいの。何で皆が
絆の事を悪く言うのかは分かってる。
友達だから言うね。
絆が地味すぎるだからだよ。」
この言葉だけを切り取れば
十分な悪口に受け取れる言葉も
七海が言うから悪口だとは思わなかった。
辛そうな表情を浮かべながら
涙を流しその言葉を口にした七海の
気持ちを初めて私は汲み取った。
絆「私は七海の事を大切にしたい。
初めて出来た友達だから
傷付けたくはないんだ。
出来れば、喧嘩もしたくない。
これから先も仲良くしていきたいと
思ってる。だから、答えてくれ。
私が変われば七海は
悔しい想いをしなくて済むのか?」
七海「うん。」
絆「教えてくれ。私にメイクの仕方を。」
初めてメイクをした。
私はやっぱり少しだけ気恥ずかしかった。