私の恋のヒーローは

本当に少しずつだけど
私と降谷 恭斗の関係は
変化していった。

どちらが誘う訳でもなく
移動教室を共にしたり
お昼ご飯を一緒に食べるようになった。

2時間目が始まる少し前
降谷 恭斗に呼び止められた
私が振り返るとスマホを差し出した。

恭斗「霜月。これ。」

絆「何故、お前が持ってる?」

恭斗「理科室に忘れてたから。」

絆「そうか。気付かなかったな。
ありがとう。」

降谷 恭斗と関わるまでは
私はこれが手放せなかった。
< 180 / 257 >

この作品をシェア

pagetop