私の恋のヒーローは
いつでもどこでも下を向いて
この中で生きていた。
でも、今は小説を書くための道具だった
スマホは降谷 恭斗や七海や雄亮と
連絡を取り合う事の方が多くなった。
道具ではなく、私の気持ちを伝える
明日の約束をするツールになった。
恭斗「どうしたんだよ?」
絆「私はずっとスマホの画面ばかり
見ていた。初めてだったんだ。
お前にスマホを奪われたあの日
私は初めて上を向いた。」
降谷 恭斗がいなかったら私は
今でも上を向く事はなかっただろう。
俯いて自分の世界に閉じこもり
毎日の様に学校を辞めたいと
思っていただろう。