私の恋のヒーローは

彼は私の質問を聞いていたのだろうか。
全くもって答えになっていない。

やっぱり会わなければ良かった。
余計にイライラするだけだった。

絆「ありがとうございます。
でも、もう二度と来ないで下さい。」

恭斗「は?」

絆「私は学校を辞めます。
プリントなんて届けられても迷惑です。
大体、クラスメイトにプリントを
届けるだなんて、あなたの
キャラではないのでは?」

恭斗「いいか?俺は今
腹が立ってるんだよ。」

絆「何故ですか?」

恭斗「俺があんな事言ったから
お前が学校辞めるなんて
胸くそ悪いだろ。」

こんなにもときめかない壁ドンは
初めてだ。恋愛なんて始まらない。
彼はヒーロー失格だ。
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