私の恋のヒーローは
恭斗「俺の言葉はハエの羽音
じゃなかったのかよ。
のこのこ学校に来てるくせに
よくそんな事が言えたな。」
この男はハエの羽音以上にうるさい。
絆「言ったはずです。
自惚れるのも大概にして下さいと。
あなたの言葉に影響力などありません。
私は学校に来たいと思ったから
来たんです。」
降谷 恭斗は私の隣に腰掛けると
肩をグイッと引き寄せた。
恭斗「何で来る気になったんだ?」
この人は、ある意味凄い人だ。
体と体とが触れ合っているのに
全くもってときめかない。
絆「強いて言うのであれば
あなたの事を知りたくなったからです。」
恭斗「え?」
絆「初めて人に興味が湧きました。」
体を離した降谷 恭斗は舌打ちをし
怒りながらどこかへ行ってしまった。