私の恋のヒーローは
七海は私が思っていたよりもいい奴だった。
そんな七海だからこそ
友達になれたんだ。
絆「七海は至極真っ当な
選択をしただけだ。
七海はいい奴だ。」
七海「全然いい奴なんかじゃないよ。」
絆「七海が初めて声をかけてくれた時
奇怪な女だと思った。
でも、不思議と嫌悪感は抱かなかった。
私はずっと人を避けて生きてきた。
七海の意志も周りの意志も関係ない。
私が、人と距離を置いてきたから
私には友達が出来なかったんだ。
私が七海だったら
こんな女に声をかけようと思わない。」
七海は私に抱き着くと
ありがとうと言った。
七海「信じて貰えないかもしれないけど
私はこれからも絆の友達だから。
私の事、見捨てないでね。」
胸の奥がむず痒い。
こんな感情は初めてだ。