私の恋のヒーローは

降谷 恭斗は無理矢理私を
空き教室へと押し込んだ。

恭斗「だったら、お前は
何で怯えた表情をしてる?」

降谷 恭斗に助けられた瞬間だった。

父以外に私の気持ちを
理解してくれる人間など
いないと思っていたけど
この男はそうでもないらしい。

絆「雄亮は前の学校で唯一
仲良くしてくれた人間だ。
雄亮がいたから私は小学生の頃
いじめられずに済んだ。でも...」

この男に助けを乞う事などしたくない。
でも、今、ハッキリと分かった。

キャパオーバーなんかじゃない。
私が雄亮から逃れたかった理由は
雄亮に支配される世界を
断ち切りたいと思ったからなんだと。
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