私の恋のヒーローは
絆「本当に善意で雄亮は
私の事を守ってくれたのかもしれない。
でも、1度も守って貰った気には
なれなかった。私はいつも怯えていた。
雄亮に逆らえば明日からクラスメイト
全員に嫌われるかもしれない。
その不安とずっと戦っていた。
だから、転校が決まった時
私は内心ホッとしたんだ。」
恭斗「そうか。」
絆「雄亮はお前みたいな奴だ。」
降谷 恭斗はいつかの様に
壁ドンすると今度は
ヒーローみたく甘いセリフを吐き出す。
恭斗「あんな男と俺を一緒にするな。」
絆「そうだな。私はお前を
怖いと思った事は1度もない。
お前には文句も言えるし口答えも出来る。
私はお前の事を
信頼しているのかもしれない。」
私を抱き締めた降谷 恭斗は
また私の唇にキスをする。
でも、やっぱり降谷 恭斗は
ヒーローにはなれなかった。