私の恋のヒーローは

頭がおかしくなったのだろう。
降谷 恭斗はここ最近
意味不明な言動を繰り返し
こうして私にキスをしてくる。

この男はキスを挨拶代わりに
使っているのかもしれないと
思うほど、容易くその行為を繰り返す。

やっぱりこの男に
身の上話などしなければ良かった。

絆「離せ。」

恭斗「嫌だ。」

絆「私にはもう構うなと
言っただろ?」

今度は私の両手首を掴み
それを壁に打ち付ける。
痛くはない丁度いい
力加減だったのにも関わらず
降谷 恭斗は私の事を睨んでいた。
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