私の恋のヒーローは
家に帰った私をお母さんが出迎える。
母「おかえり、絆。
学校はどうだった?」
この言葉を聞いたのは
小学生の頃から数えて1836回目だ。
友達作りが苦手な事を知ってる
お母さんは毎日のように
この質問を投げかけてくる。
聞いている私が疲れるのだから
お母さんも疲れるだろう。
絆「お母さんに話があります。」
母「どうしたの?」
絆「私、学校を辞めます。」
母「どうして?誰かに
いじめられてるの?
それならお母さんが学校に...」
絆「いじめられてはいません。
いじめるほど、周りは私に
興味ありません。
ただ、通い続ける理由がないんです。
このまま無理して高校生活を
送る意味が私には分かりません。」