仮想現実の世界から理想の女が現れた時
俺は、鍵を開け、ドアを開けて、

「どうぞ。」

暁里を中に促す。

「…お邪魔します。」

暁里は遠慮がちに、中に入る。

掃除機、掛けておいて良かった。

「何、飲む?
って言っても、コーヒーか紅茶しかないん
だけど…」

「じゃあ、紅茶で。
っていうか、やりますよ?」

「ほんと?
じゃあ、ティーポットとお茶っ葉と茶こしと
カップとソーサーとスプーンと砂糖と…」

俺はが、必要な物を引き出しや食器棚から取り出していく。

それを見て、暁里は楽しそうに笑う。

「ふふっ
もうお湯を入れるくらいしかやる事
ありませんけど?」

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