仮想現実の世界から理想の女が現れた時

俺たちは十分にお互いを求め合ったのち、コンビニ弁当で早めの夕食を取り、仮眠する。

2人で十分過ぎる程、動いた後だけに、お互いの温もりに癒されながら、すぐに眠りに落ちた。



深夜0時、俺は暁里を助手席に乗せ、マンションを後にする。

深夜の高速は、止まることこそないものの、車列が途切れることはない。

だけど、先月、上京した時のスムーズな高速より、今回の暁里の楽しいおしゃべりを聞きながらの運転の方が、混雑してるのに大して疲れを感じることもなく、あっという間だった気がする。

暁里はいつも、俺に無限のパワーをくれてるのかもしれない。



午前6時半。

暁里の実家に到着する。

「悠貴さん、遠いのにわざわざ送って
いただいてありがとうございました。
お茶でも飲んでいきませんか？
お疲れでしょ？」

いやいや…

「さすがにこの時間にお邪魔するのは、
ご迷惑でしょ。
今日は帰るから、暁里もゆっくり休んで。
また明日、迎えにくるよ。」

俺は、暁里を降ろして、そのまま実家へと向かった。