仮想現実の世界から理想の女が現れた時
当然、指輪の写真を添える。


プロポーズした時、暁里は気づくだろうか。

俺が暁里のネイルを見て、ちょこさんだと気づいたように。

気づいた時、暁里はどんな反応をするんだろう。


そんなことを思いつつも、気持ちを切り替えて仕事をする。



10時半。

そういえば、今日は、ちょこさんのSNSを見に行ってない。

気分転換に見てみよう。

俺はスマホを開く。


*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
9月15日(土)

来週、20日は、私の誕生日です。
これって、彼にはどう伝えればいいのでしょう?

誕生日だって言うと、プレゼントを催促してるみたいに聞こえませんか?

いっそ、言わない方がいいのかなぁ?
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*


そうか。
暁里からは聞いてないんだから、俺が誕生日を知らないと思ってるんだ。

どうすればいいかな。

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