仮想現実の世界から理想の女が現れた時
食後、俺は、また書斎に引きこもる。

残りあと少しの仕事を片付けていると、スマホが小さく振動した。


見ると、SNSにちょこさんからのメッセージ。


*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
とっても素敵な指輪ですね。
彼女にクマさんの想いが届く事を祈ってます。
私も欲しくなっちゃいました。
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*


よし!

ちょこさんが欲しいと言ってくれた。

だったら、きっと暁里は指輪を受け取ってくれるに違いない。


これで準備は整った。

ダイヤとサファイアのオリジナルの指輪をちょこさんは見た。

あとは、これを受け取った暁里が、写真で見た指輪と同じ物だと気づくかどうか。

気づいたら、俺はクマだと打ちあけよう。

気づかなかったら…

ま、その時はその時。

どうするか、その時に考えればいい。

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