仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「まさか!?」

「安全な男なんて、存在しないんだよ。
特にお前は、見た目がそれだから、簡単に
襲われるぞ。」

「え?
見た目?」

「お前、自分でモテる自覚あるだろ?」

「は?
ありませんよ、そんなもの。」

「?
告白された経験は?」

「それは人並みにはありますけど…」

「何回?」

「数えた事もありませんよ。
全部断りますから。」

「それは、数えきれないほど断ってきたって
事だろ?
それは、数えきれないほどの男がお前を
抱きたいと思ってるって事だぞ。
もう少し、自覚を持て。」

俺に叱られて、瀬名は項垂れ、「はい…」と答えた。

自分がモテると思って鼻にかける奴はいけ好かないが、こうまで無自覚なのもなぁ…
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