仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「ごめん。これからは、気を付ける。」

暁里が田中に謝って、仕事に戻ろうとすると、

「ちょっと、暁里さん!
今のどういう事ですか?」

と加藤と富田が開発課から、乗り込んできた。

「え!?
いや、あの…」

焦った暁里はがしどろもどろになる。

「ああ!!!
暁里さん!
これ!何ですか!?」

と加藤が指輪に気がついた。

「暁里さん、今日こそ、白状して
もらいますよ!
これは、誰に貰ったんですか?」

「あの、それは…」

暁里は分かりやすく目を泳がせる。

「わぁ!!!
すっごい綺麗〜!
暁里さん、結婚するんですか?」

ほんわかのほほんと富田が言う。

美人の暁里と違い、富田は見た目も性格もかわいい。

うちの部署内でも狙ってる男は多いと思う。
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