仮想現実の世界から理想の女が現れた時
・:*:・:・:・:*:・

16時。

「ただ今、戻りました。」

暁里は営業先から帰社する。

「契約書です。
お願いします。」

俺の席の前に立った暁里は、契約書を手渡した。

「お疲れ様。
おめでとう。
これで、3日連続の契約だな。」

俺が労うと、暁里は笑顔で「はい」と返事をして席に戻る。

それだけのことなのに、周囲の視線を感じる。

まぁ、今朝のことが消化不良のようになってるから、しょうがないんだけど…



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19時。

「暁里さん!
そろそろお腹空きません?」

加藤が暁里を誘いに来る。
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