仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「でも、やった事ありませんし、自信も
ありません。」

「俺が教える。」

「え?」

「お前を億単位の売上を稼げるような営業に
する。」

「は!?」

「だから俺についてこい。」

「はぁ………
できれば、そのセリフは彼氏に言われたかった
です。」

「ぷっ
悪かったな、俺で。
いつか男ができたら言ってもらえ。」

「っていうか、なんで私に男がいない設定で
話してるんですか?
部長、知らないでしょ?」

お?
ここで反論?
こいつ、やっぱり物怖じしなくて、おもしろい。

「お前、普通男いたら、あんなヘベレケ状態に
なる前に男が迎えに来るだろ?
しかも男と2人で飲みに行くなんて、俺なら
絶対させない。」

「………
ごもっともです。」

瀬名は、素直にうなだれる。

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