仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「酒には酔ってないけど、暁里に酔ってる
から、しょうがない。
勤務時間外なんだから、諦めてくれ。」

そう言うと、俺はジョッキに残ったビールを飲み干した。

「さ、暁里、帰ろ?」

俺が促すと、暁里はこくんと頷いた。

「じゃ、お先に。」

俺は、暁里の肩を抱いて立たせ、全員分の会計をして、店を後にした。

駅前でタクシーに乗り、俺は当然のように暁里を俺の家に連れて帰った。

明日は土曜日だし。

暁里は今日もかわいいし。

俺は今日も幸せだし。

うん。暁里と出会えて良かった。



─── 翌日 Fin. ───

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