ラブパッション
思わずポカンと口を開けて、喉を仰け反らせて見上げてしまったけど、ここが今日から私が勤務する、うちの会社の本社ビルだ。
相当早く着くと思っていたのに、時刻は始業三十分前。
出勤したら、配属先の海外営業部に直接来るようにと、指示を受けている。
私は、初めての入館セキュリティに戸惑いながらも、奥のエレベーターホールに向かった。
大きなエレベーターが八台もあることに驚き、それに乗るための行列にも怯む。
十五階で降りると、私の目に、『海外営業部』というプレートが掲げられたドアが映り込んだ。
ここが、今日から私のオフィス。
武者震いとは言えない、ただの緊張で、私の身体は震えた。
ここでもセキュリティにIDを翳してドアを開けると、視界いっぱいに、広々とした開放的なオフィス空間が開けた。
まだ始業開始まで時間があるけど、すでに多くの男性がデスクについていて、パソコンに向かっている。
広さには驚かない。
むしろ、倉庫の方が広かった。
でも、今までは見渡す限り作業着姿のおじさんだったのに、パッと見ただけでも若い男性ばかり、みんなビシッとしたスーツ姿。
本社だし、これが当たり前なんだろうけど、私のカルチャーショックはさらに膨れ上がってしまった。
相当早く着くと思っていたのに、時刻は始業三十分前。
出勤したら、配属先の海外営業部に直接来るようにと、指示を受けている。
私は、初めての入館セキュリティに戸惑いながらも、奥のエレベーターホールに向かった。
大きなエレベーターが八台もあることに驚き、それに乗るための行列にも怯む。
十五階で降りると、私の目に、『海外営業部』というプレートが掲げられたドアが映り込んだ。
ここが、今日から私のオフィス。
武者震いとは言えない、ただの緊張で、私の身体は震えた。
ここでもセキュリティにIDを翳してドアを開けると、視界いっぱいに、広々とした開放的なオフィス空間が開けた。
まだ始業開始まで時間があるけど、すでに多くの男性がデスクについていて、パソコンに向かっている。
広さには驚かない。
むしろ、倉庫の方が広かった。
でも、今までは見渡す限り作業着姿のおじさんだったのに、パッと見ただけでも若い男性ばかり、みんなビシッとしたスーツ姿。
本社だし、これが当たり前なんだろうけど、私のカルチャーショックはさらに膨れ上がってしまった。