ラブパッション
今日は、玲子さんと瀬名さんの結婚式。
教会に着くと、私と優さんはまっすぐ新郎新婦の控室を訪ねた。
少し緊張しながらドアを開け、
「う、わああ~……」
思わず感嘆の声を漏らした。
「玲子さん、すごく綺麗!」
一瞬にして視界いっぱいに飛び込んできた、ウェディングドレス姿の玲子さん。
顔にかかった純白のヴェールを軽く持ち上げ、私たちを出迎えてくれる。
「ほんと、綺麗。ドレス、すごくお似合いです……」
もっといろんな言葉で絶賛したいのに、語彙力のない自分が残念すぎる。
とにかく、すごくすごく綺麗で素敵で、感激のあまり声に詰まってしまった。
「ふふ。夏帆ちゃん、ありがとう」
玲子さんが、少し照れ臭そうに答えてくれる。
そして彼女は、私の隣に立っている優さんに、つっと視線を流した。
「優も。仕事忙しい時期でしょ。参列してくれて、ありがとう」
優さんが、目を細めて苦笑する。
「祝い事に、仕事なんかどうでもいいだろ。……瀬名は?」
「さっき友達が来て、一緒に出て行ったけど。すぐに戻ってくるわよ」
玲子さんが返事をする中、まさにドアの外から、足音が近付いてくるのが聞こえる。
ほらね、と彼女がドアに目を遣った。
教会に着くと、私と優さんはまっすぐ新郎新婦の控室を訪ねた。
少し緊張しながらドアを開け、
「う、わああ~……」
思わず感嘆の声を漏らした。
「玲子さん、すごく綺麗!」
一瞬にして視界いっぱいに飛び込んできた、ウェディングドレス姿の玲子さん。
顔にかかった純白のヴェールを軽く持ち上げ、私たちを出迎えてくれる。
「ほんと、綺麗。ドレス、すごくお似合いです……」
もっといろんな言葉で絶賛したいのに、語彙力のない自分が残念すぎる。
とにかく、すごくすごく綺麗で素敵で、感激のあまり声に詰まってしまった。
「ふふ。夏帆ちゃん、ありがとう」
玲子さんが、少し照れ臭そうに答えてくれる。
そして彼女は、私の隣に立っている優さんに、つっと視線を流した。
「優も。仕事忙しい時期でしょ。参列してくれて、ありがとう」
優さんが、目を細めて苦笑する。
「祝い事に、仕事なんかどうでもいいだろ。……瀬名は?」
「さっき友達が来て、一緒に出て行ったけど。すぐに戻ってくるわよ」
玲子さんが返事をする中、まさにドアの外から、足音が近付いてくるのが聞こえる。
ほらね、と彼女がドアに目を遣った。