ラブパッション
それで、カフェでお茶を飲みながら読書する。
日が暮れる前に、ゆっくり夕食の買い物をして帰る。
忙しない都会だからこそ、暇を持て余してのんびり過ごす。
我ながら悪くないと思うスケジュールに、私の気分も上向いた。
駅から五分ほど歩いて、ショッピングモールに着いた。
結構広い敷地内は、カップルや家族連れで賑わっている。
私は、入ってすぐにインフォメーションでフロアガイドをもらい、本屋の場所をチェックした。
フロアマップを見ながら歩いても何度か道を間違え、やっとのことで目的の本屋に辿り着く。
地元で一番大きい本屋でも、比較にならないほどの規模に驚く。
文庫だけでいくつもの棚があって、ちょっと眺めただけじゃ見つからない。
『話題の新刊』という表示を見つけて、そっちの棚に向かってみた。
平積みされた本には、賑やかなポップが施されている。
なんとなくポップを読んだだけで、どの本にも興味が湧いてくる。
いろいろ手に取ってページを捲ったりしながら、私は目当てにしていた本を見つけた。
それ以外にも、ポップで気になった本を一冊手に取り、レジに向かおうとした時。
「……ふ~ん。こういうの読むんだ?」
背後から聞こえた声にドキッとして、思わず振り返った。
日が暮れる前に、ゆっくり夕食の買い物をして帰る。
忙しない都会だからこそ、暇を持て余してのんびり過ごす。
我ながら悪くないと思うスケジュールに、私の気分も上向いた。
駅から五分ほど歩いて、ショッピングモールに着いた。
結構広い敷地内は、カップルや家族連れで賑わっている。
私は、入ってすぐにインフォメーションでフロアガイドをもらい、本屋の場所をチェックした。
フロアマップを見ながら歩いても何度か道を間違え、やっとのことで目的の本屋に辿り着く。
地元で一番大きい本屋でも、比較にならないほどの規模に驚く。
文庫だけでいくつもの棚があって、ちょっと眺めただけじゃ見つからない。
『話題の新刊』という表示を見つけて、そっちの棚に向かってみた。
平積みされた本には、賑やかなポップが施されている。
なんとなくポップを読んだだけで、どの本にも興味が湧いてくる。
いろいろ手に取ってページを捲ったりしながら、私は目当てにしていた本を見つけた。
それ以外にも、ポップで気になった本を一冊手に取り、レジに向かおうとした時。
「……ふ~ん。こういうの読むんだ?」
背後から聞こえた声にドキッとして、思わず振り返った。