おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
馬から振り落とされないように気を付けながら王都への道を進んでいき、一行は来た時と同じくらいの時間で王都に戻って来ることができた。

お城に戻ってきてすぐに馬を返すとリンネはエリックに30分ほどしたら自分の部屋へ来るように命令した。

リンネは先に部屋へ戻り、部屋の中で待っていたメグにドレスを着替えさせてもらうと、紅茶を注いでもらった。

「ありがとう。
準備の方は大丈夫かしら?
試験は4日後だけど…」

「準備は大丈夫です!
やっぱりむこうでマリア様にしごかれてきましたから!
トーマス様からもこれなら受かるのではないかとお墨付きをいただきました」

その言葉を聞いたリンネはほっとしてメグが淹れてくれた紅茶に口をつけた。
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