おてんば姫の手なずけ方～侯爵の手中にはまりました～

後宮忍び込み大作戦開始

そしてついに試験の日がやってきた。

今回後宮の使用人になるために試験を受けるのはメグを含め７人いた。

「今日から２日間にわたって後宮使用人になるための試験をおこなう。

今回新しく採用するのは退職者の人数分である２名だ。どれだけ優秀なものがいても、それ以上の人数は採用しない。

試験は一次と二次に分かれていて、一次試験は後宮の女官長が採点をおこなう。二次試験は私と後宮に住んでいるものが行う予定だ。

一次試験の内容は身の回りの世話をすること。受験者ひとりひとりに後宮の女性をひとりずつつけるので、その者の世話をすること。

後宮内にあるものは今日に限り自由に使っていいので、それぞれの主に遣えること。

それぞれが部屋に案内されてから日が沈むまでが試験時間とする。いつ女官長が採点しているのかわからないので精進するように」

皇太子の口から直接試験内容が公開され、メグを含めた女性たちは現役の後宮使用人に連れられて今日一日世話をする女性のもとへと案内された。