おてんば姫の手なずけ方～侯爵の手中にはまりました～

朝と同じように全員が同じ部屋に集められるとさっそく試験の結果が皇太子の口から発表された。

「一次試験の合格者は４名。今から合格者のみ名前を言う。

名前が呼ばれなかったものは不合格ということになるので、すぐに後宮から立ち去るように。なお、後宮内で知りえた情報を外部に漏らすことは許さない。

１人目リリィ、２人目ポーラ、３人目ララ、そして最後の合格者はメグ。

合格者は明日の試験について詳細を説明するのでその場に残るように」

試験を受けている間は後宮を出ることは許されなかったが、メグは一次試験に合格したことを少しでも早く伝えたかったので、後で目を盗んでリンネに報告しに行こうと心の中で決めていた。

まさか自分が合格すると思っていなかったメグは喜びが隠せなかった。

「明日の試験は今日仕えたものの世話をすること。ただし明日は本来の専属使用人には休みを取らせたので、すべてひとりで行ってもらう。

試験は今日よりも早くから開始する。

なお、明日は後宮の親睦を深めるためのパーティーが夜に開催されるので、それの準備も併せて行うこと。

今日は使用人部屋を用意してあるのでそこで休んで明日に備えるように」