おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
もう少しで皇太子から解放するという言葉が聞けると安心したとき、謁見の間の外が騒がしくなった。
どうやら謁見の間の前で警備しているものが誰かともめているようだが、扉が隔たっているため、何を言っているのかは聞き取れなかった。
「おやめください!」
扉が開く音とともに誰かが入ってきた。
リンネはあったことがない人だったため、わからなかったが皇太子はその姿を見てひとりの名前を呼んだ。
「クレア…
どうしてここに来た?
後宮から勝手に出ていくことは許可していないが…」
入ってきたのはクレアだった。
クレアの後ろから息を切らしながらメグも入室し、リンネに頭を下げた。
「私は今日限りで後宮を出ていきます。
エルディール王国で生活します。
話は全てここにいるメグから聞きました。
皇太子さまがそんなことをしているなんて思いませんでした。
もう、皇太子さまのもとで生活するのは限界なので、メグとともにリンネ王女についていきます」
皇太子はそんな勝手なことは許さないと止めようとしたが、「何を言っても無駄です!」と睨むように言われ、止める事ができなかった。
どうやら謁見の間の前で警備しているものが誰かともめているようだが、扉が隔たっているため、何を言っているのかは聞き取れなかった。
「おやめください!」
扉が開く音とともに誰かが入ってきた。
リンネはあったことがない人だったため、わからなかったが皇太子はその姿を見てひとりの名前を呼んだ。
「クレア…
どうしてここに来た?
後宮から勝手に出ていくことは許可していないが…」
入ってきたのはクレアだった。
クレアの後ろから息を切らしながらメグも入室し、リンネに頭を下げた。
「私は今日限りで後宮を出ていきます。
エルディール王国で生活します。
話は全てここにいるメグから聞きました。
皇太子さまがそんなことをしているなんて思いませんでした。
もう、皇太子さまのもとで生活するのは限界なので、メグとともにリンネ王女についていきます」
皇太子はそんな勝手なことは許さないと止めようとしたが、「何を言っても無駄です!」と睨むように言われ、止める事ができなかった。