おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
再び、城下町の方まで馬を走らせたときにずっと口を開かなかったリンネが口を開いた。
「こうやって同じ馬に乗ってれば、私が勝手に動き回ることもないでしょ?
それにこうした方がエリック様の近くにいられるし」
どうしてわざわざ自分の馬を御者に預けたのか理由がわかったエリックは苦笑いをしながら「そうだな」と答えた。
しばらくはどこに寄るという訳でもなく、特に何も考えることなく馬を歩かせた。
とりあえずは城下町の表側、アッサム地域以外をゆっくりと見てまわろうということになったのだ。
「お腹は空かないか?
そろそろお昼になるからお昼ご飯をどこかで食べてから、例の地域に行こう」
昼時になって店が混む前にご飯を食べてしまおうという提案にリンネは頷いた。
馬に乗っているため、食事をする場所は馬をつないでおける場所がある店に限られていた。
城下町の中心街では人通りが多いため馬をつないでおく場所を設けている店はなかった。
ふたりは仕方なく城下町のはずれの方までやってきた。
少しアッサム地域からは離れてしまうものの、そこにはいくつかの店に馬をつないでおく場所が用意されていた。
「こうやって同じ馬に乗ってれば、私が勝手に動き回ることもないでしょ?
それにこうした方がエリック様の近くにいられるし」
どうしてわざわざ自分の馬を御者に預けたのか理由がわかったエリックは苦笑いをしながら「そうだな」と答えた。
しばらくはどこに寄るという訳でもなく、特に何も考えることなく馬を歩かせた。
とりあえずは城下町の表側、アッサム地域以外をゆっくりと見てまわろうということになったのだ。
「お腹は空かないか?
そろそろお昼になるからお昼ご飯をどこかで食べてから、例の地域に行こう」
昼時になって店が混む前にご飯を食べてしまおうという提案にリンネは頷いた。
馬に乗っているため、食事をする場所は馬をつないでおける場所がある店に限られていた。
城下町の中心街では人通りが多いため馬をつないでおく場所を設けている店はなかった。
ふたりは仕方なく城下町のはずれの方までやってきた。
少しアッサム地域からは離れてしまうものの、そこにはいくつかの店に馬をつないでおく場所が用意されていた。