おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
その姿を見たクリスは同じ場に両親も医者や侍女がいるにも関わらず、ゆっくりとリンネのことを抱きしめた。
「これからも目覚めない可能性のある人のことなんか早く忘れた方がいい。
私は、ずっと前から貴女のことだけを見ていました。私は貴女のことを愛しています。姉としてではなく、ひとりの女性として愛しています」
リンネ以外のその場にいた人たちはクリスがいったい何を言ったのかと、理解できなかった。
ただひとり、リンネはこれが前にエリックが言っていたことだったのか、本当だったのかとゆっくりと理解した。
「私はあなたに対して、そのような感情を持つことは決してありません。
私はエリック様のことを愛しています」
泣き止まずに言ったにも関わらず、その言葉は凛としていた。
クリスに対しては、「後で執務室に来るように」という言葉が国王からかけられた。
クリスは静かに頷くと、リンネの部屋から出ていった。
「これからも目覚めない可能性のある人のことなんか早く忘れた方がいい。
私は、ずっと前から貴女のことだけを見ていました。私は貴女のことを愛しています。姉としてではなく、ひとりの女性として愛しています」
リンネ以外のその場にいた人たちはクリスがいったい何を言ったのかと、理解できなかった。
ただひとり、リンネはこれが前にエリックが言っていたことだったのか、本当だったのかとゆっくりと理解した。
「私はあなたに対して、そのような感情を持つことは決してありません。
私はエリック様のことを愛しています」
泣き止まずに言ったにも関わらず、その言葉は凛としていた。
クリスに対しては、「後で執務室に来るように」という言葉が国王からかけられた。
クリスは静かに頷くと、リンネの部屋から出ていった。