おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
それからリンネは食事の時間と寝るとき以外、残りの時間を全てエリックの側で過ごした。
リンネはいつかエリックが目を覚まし、結婚式を挙げ自分の編んだレースを使ったウエディングドレスが着れるようにと、レース編みだけは決してやめなかった。
毎日毎日少しずつ編み進めていたレースは気づけばかなりの量になっており、このままあと少し編み続ければウエディングドレスを一から作れるのではないかというほどにまで増えていた。
編んだレースが増えるということはそれだけ長い時間が経っているということであり、それだけ長い間エリックが目覚めないということであった。
それでも、リンネは決して希望を捨てなかった。
また、前みたいにふたりでどこかに出掛けたり、色々なことを話し合ったりできると信じていた。
リンネはエリックが目を覚ましたときに、あの日に渡そうとしていた濃紺色のハンカチを一番に渡してあげようと密かに心に決めていた。
リンネはいつかエリックが目を覚まし、結婚式を挙げ自分の編んだレースを使ったウエディングドレスが着れるようにと、レース編みだけは決してやめなかった。
毎日毎日少しずつ編み進めていたレースは気づけばかなりの量になっており、このままあと少し編み続ければウエディングドレスを一から作れるのではないかというほどにまで増えていた。
編んだレースが増えるということはそれだけ長い時間が経っているということであり、それだけ長い間エリックが目覚めないということであった。
それでも、リンネは決して希望を捨てなかった。
また、前みたいにふたりでどこかに出掛けたり、色々なことを話し合ったりできると信じていた。
リンネはエリックが目を覚ましたときに、あの日に渡そうとしていた濃紺色のハンカチを一番に渡してあげようと密かに心に決めていた。