おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
翌日、リンネは馬車の中でも快適に過ごせるようにパニエの一切入っていない細身のドレスを着付けてもらった。

そしてアッサム地域の報告書をひとまとめにするとそれを手に取り、エリックが来るのを待っていた。
エリックはそれから数分後にやってきて、さっそく視察に出発することになった。

アッサム地域に向かう途中、馬車の中でふたりはずっと手を握りしめあっていた。こうすることでなぜか二人の心は満たされたのだった。
アッサム地域の入り口に馬車を停めさせると、ふたりは馬車から降りて歩いてアッサム地域の中へ入っていった。
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