おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
エリックはもうリンネの部屋の隣で生活していないので、視察を終えたあとは馬車をエリックの家の前で一旦停めさせた。

リンネは今エリックを王宮に連れていくことはできないと考え、ここで降ろすことにしたのだった。

「エリック、明日の議会までに今日のことはまとめておくから、貴方はゆっくり休んだ方がいいわ。
まだ本調子じゃないのに視察に付き合ってくれてありがとう」

リンネはエリックに別れの挨拶を告げるとエリックと別れ、王宮へと馬車を走らせた。
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