おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
王宮に戻ってきたリンネはすぐ国王に謁見を申し込んだ。
国王への謁見はすぐに許可が降り、リンネは謁見の間へと通された。
「国王陛下、お忙しいところこのように時間を取っていただき、まことにありがとうございます。
国王陛下には益々の……」
「堅苦しい挨拶はいらない。
何か急ぎで言いたいことがあって謁見を申し込んだのだろう。
早く、本題に入りなさい」
リンネの挨拶は国王によって遮られたが、お陰でリンネはすぐに本題に入ることができた。
リンネは先程の視察で聞いてきた内容を国王に報告すると、国王の眉間にはどんどん皺がよってきた。
「クリスを今すぐここに呼べ!」
リンネの話がすべて終わるのより早く、国王が怒鳴りながらクリスを呼ぶように外に控えていた護衛に伝えた。
それからすぐにクリスは謁見の間へとやってきた。
リンネはもう長い間、クリスに会っていなかったので入ってきたときにそれがクリスであるとすぐに認識できなかった。
クリスは廃太子となってから今までと性格が真反対に変わっていた。
風貌も王族というよりは、どこかのやさぐれた貴族だった。
あまりにも服を着崩していたので、リンネは驚きが隠せなかった。
「あぁ、姉上じゃないですか?
どうです?皇太子の仕事は?あぁまだちゃんとは認められていないんでしたっけ?
それで?話ってなんですか、国王陛下?」
口調も国王という目上の人に対する話し方ではなかったので、リンネはどんなにその頬を叩いてやりたいと思ったのかわからなかった。
国王の前でなければ、今すぐにでも頬を叩いて前言撤回させたかったのだが、目上の人がいる前で人を叩くことは不敬にあたるため、できなかった。
国王への謁見はすぐに許可が降り、リンネは謁見の間へと通された。
「国王陛下、お忙しいところこのように時間を取っていただき、まことにありがとうございます。
国王陛下には益々の……」
「堅苦しい挨拶はいらない。
何か急ぎで言いたいことがあって謁見を申し込んだのだろう。
早く、本題に入りなさい」
リンネの挨拶は国王によって遮られたが、お陰でリンネはすぐに本題に入ることができた。
リンネは先程の視察で聞いてきた内容を国王に報告すると、国王の眉間にはどんどん皺がよってきた。
「クリスを今すぐここに呼べ!」
リンネの話がすべて終わるのより早く、国王が怒鳴りながらクリスを呼ぶように外に控えていた護衛に伝えた。
それからすぐにクリスは謁見の間へとやってきた。
リンネはもう長い間、クリスに会っていなかったので入ってきたときにそれがクリスであるとすぐに認識できなかった。
クリスは廃太子となってから今までと性格が真反対に変わっていた。
風貌も王族というよりは、どこかのやさぐれた貴族だった。
あまりにも服を着崩していたので、リンネは驚きが隠せなかった。
「あぁ、姉上じゃないですか?
どうです?皇太子の仕事は?あぁまだちゃんとは認められていないんでしたっけ?
それで?話ってなんですか、国王陛下?」
口調も国王という目上の人に対する話し方ではなかったので、リンネはどんなにその頬を叩いてやりたいと思ったのかわからなかった。
国王の前でなければ、今すぐにでも頬を叩いて前言撤回させたかったのだが、目上の人がいる前で人を叩くことは不敬にあたるため、できなかった。