おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
「リンネ、入ってもいいか?」
「どうぞ」
夕食を終えて、部屋で本を読んでいたリンネはノックの音で本を閉じた。
「こんな時間に悪い。
だけど、これだけは今日中に伝えておきたくて…
リンネ、明日から今までで経験したことのないような旅が待ってる。でも、ひとりで背負い込むな。
俺がついている、俺を頼れ」
「わかってる。
私はどんなときでもエリック様についていく。もちろんひとりで背負い込んだりしない。
だから、そんなに悲しそうな目をしないで…」
エリックはリンネに勇気を与えようとしてリンネの部屋をおとずれたはずだったのに、どうやら悲しそうな目をしていたらしく、リンネになぐさめられるような形となってしまった。
エリックはちょっと顔を赤らめて、「そんな目はしていない」と反論したが、顔を赤くしていた時点で説得力はないよ、とリンネに笑われてしまった。
「まぁ、とにかく!
本を読んで勉強するのもいいけど、寝れるときは早く寝た方がいい。
明日以降ちゃんとベッドで眠れる保証はないんだから」
「ええ、わかったわ。
エリック様も早くお休みになってください」
エリックは話をそらすために、リンネに早く休むように告げ、部屋を出ていこうとした。
しかし、リンネに腕を捕まれてしまい、すぐに部屋を出ることはできなかった。
先程まで理性を必死に保っていたのがわかるほどに、リンネの手は震えていた。
顔の表情からは行かないで、というのが簡単に読み取れた。
エリックは一度リンネの元へ戻ると、リンネの唇にキスをした。
「リンネ、心配しなくていい」
エリックはリンネに優しく告げると、再びリンネにキスをして部屋を出ていった。
エリックはリンネの部屋を出てすぐ、「あの顔は反則だろ…あれだけで止められた俺の理性って強いんだな」と独り言を呟いていた。
その独り言は誰にも聞かれることなく、そのままエリックは用意された部屋へと戻っていった。
「どうぞ」
夕食を終えて、部屋で本を読んでいたリンネはノックの音で本を閉じた。
「こんな時間に悪い。
だけど、これだけは今日中に伝えておきたくて…
リンネ、明日から今までで経験したことのないような旅が待ってる。でも、ひとりで背負い込むな。
俺がついている、俺を頼れ」
「わかってる。
私はどんなときでもエリック様についていく。もちろんひとりで背負い込んだりしない。
だから、そんなに悲しそうな目をしないで…」
エリックはリンネに勇気を与えようとしてリンネの部屋をおとずれたはずだったのに、どうやら悲しそうな目をしていたらしく、リンネになぐさめられるような形となってしまった。
エリックはちょっと顔を赤らめて、「そんな目はしていない」と反論したが、顔を赤くしていた時点で説得力はないよ、とリンネに笑われてしまった。
「まぁ、とにかく!
本を読んで勉強するのもいいけど、寝れるときは早く寝た方がいい。
明日以降ちゃんとベッドで眠れる保証はないんだから」
「ええ、わかったわ。
エリック様も早くお休みになってください」
エリックは話をそらすために、リンネに早く休むように告げ、部屋を出ていこうとした。
しかし、リンネに腕を捕まれてしまい、すぐに部屋を出ることはできなかった。
先程まで理性を必死に保っていたのがわかるほどに、リンネの手は震えていた。
顔の表情からは行かないで、というのが簡単に読み取れた。
エリックは一度リンネの元へ戻ると、リンネの唇にキスをした。
「リンネ、心配しなくていい」
エリックはリンネに優しく告げると、再びリンネにキスをして部屋を出ていった。
エリックはリンネの部屋を出てすぐ、「あの顔は反則だろ…あれだけで止められた俺の理性って強いんだな」と独り言を呟いていた。
その独り言は誰にも聞かれることなく、そのままエリックは用意された部屋へと戻っていった。