おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
翌朝、リンネはいつもより数時間早く起床した。
マリアに身支度を整えてもらい、今は出発を待っている状況だった。
馬車の準備が整ったという報告が入り、リンネたち一行は出立前最後の挨拶をするために、謁見の間を訪ねた。
「早朝から大変申し訳ございません。
本日より、アッサム地域の人々を探しに行く旅にでます。
このように護衛もつけていただけましたこと、感謝いたします」
そう、国王に言ったリンネの姿は昨日の去り際、エリックが見た弱々しいリンネではなく、いつもの自信に溢れた姿だった。
「無茶しないこと。
エリック・ドゥ・シャンドン殿、リンネの面倒を見てくれ。リンネはすぐに無茶をする傾向がある。
勝手に外に出てしまうほどな…
エリック殿、いい報告を待っている」
国王はなぜか最初に話をしたリンネではなく、後ろに控えていたエリックにばっかり話しかけた。
リンネは勝手に外に出てしまうほどと言われ、何も反論ができなかったので、とりあえず俯いて話が終わるのを待った。
「命にかけてもリンネ王女をお守りいたします」
エリックは右手を心臓の辺りに持っていき、国王とリンネに対して、敬意を示した。
リンネたちは最後に国王と握手をして、謁見の間を後にした。
リンネとエリックは馬車の中へ、護衛は馬車を囲むように馬に乗り、一行はエメに向かって出発した。
マリアに身支度を整えてもらい、今は出発を待っている状況だった。
馬車の準備が整ったという報告が入り、リンネたち一行は出立前最後の挨拶をするために、謁見の間を訪ねた。
「早朝から大変申し訳ございません。
本日より、アッサム地域の人々を探しに行く旅にでます。
このように護衛もつけていただけましたこと、感謝いたします」
そう、国王に言ったリンネの姿は昨日の去り際、エリックが見た弱々しいリンネではなく、いつもの自信に溢れた姿だった。
「無茶しないこと。
エリック・ドゥ・シャンドン殿、リンネの面倒を見てくれ。リンネはすぐに無茶をする傾向がある。
勝手に外に出てしまうほどな…
エリック殿、いい報告を待っている」
国王はなぜか最初に話をしたリンネではなく、後ろに控えていたエリックにばっかり話しかけた。
リンネは勝手に外に出てしまうほどと言われ、何も反論ができなかったので、とりあえず俯いて話が終わるのを待った。
「命にかけてもリンネ王女をお守りいたします」
エリックは右手を心臓の辺りに持っていき、国王とリンネに対して、敬意を示した。
リンネたちは最後に国王と握手をして、謁見の間を後にした。
リンネとエリックは馬車の中へ、護衛は馬車を囲むように馬に乗り、一行はエメに向かって出発した。