おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
エメに着くまでの道のりは決して平坦とは言えなかった。
本当に馬車で通ってもいい道なのかといわんばかりの道が丸1日以上続いたのだ。

馬車の中に乗っているだけでも一苦労で、リンネとエリックはお互いに手を握りあって悪路が終わるのをひたすら待った。

やがて馬車は停まり、やっと目的の地であるエメに着いたことがわかった。

本来なら王都から3日ほどでつくはずだったが、今回はいつもよりも道が荒れていたこともあり、4日かかってしまった。

到着した日は皆、すぐに動くことができないくらい疲労が溜まっていたので、エメに住んでいる人の家に泊めてもらうことになった。
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