おてんば姫の手なずけ方～侯爵の手中にはまりました～

ブランが帰ってきたのはそれから３０分後だった。
予想していたよりも早い戻りであったため、リンネたちは驚いていた。

「報告いたします。
奴隷として連れてこられたのはやはり、アッサム地域の人々のようです。
最後尾についていた男が、アッサム地域の男は手懐けやすいと言っていたのが確認できたので。

また、彼らはここから徒歩ですぐの開けた野原に簡易的なテントを設置して住んでいるようです。
彼らの生活は仕事が終わった後でも、とても楽とは言えないもので、帰ってからも足かせは外されていませんでした」

ブランがリンネが頼んだ仕事以上をしてくれたので、リンネが欲しいと思っていた情報まで得ることができた。
彼らがアッサム地域の人々であるということがわかったからには、早急に助け出すことが必要となり、翌日にリンネとエリックで助け出すための会議を開くことにして、この日は解散となった。