おてんば姫の手なずけ方~侯爵の手中にはまりました~
クリスが居なくなった部屋で、リンネは自分の無力さやこの国の理不尽な男尊女卑に涙を流していた。

15年間この国で、政治の行われる場所で生活しているリンネは男性の方が威厳を示しやすいからという理由はわかってはいるものの、その現実をまだしっかりと認識することができなかった。

泣いたあとに特に目のケアをすることなく、リンネはそのままベッドに俯けになって寝てしまった。
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