君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―
「そりゃしょうがないって、景太。だって、茜さんいっつも創さんみたいな男前と一緒にいるんだから」
景太レベルじゃ男前って認識してもらえねぇよ。
「―――ま、そうは顔だけはいいからな」
「俺、創さんに憧れてたんですよ!いつも知的な感じで落ち着いてるのに、実は喧嘩も強いし、ギターもうまいし。あ、もちろん茜さんの歌声も俺すごい好きだったんですけどね」
「お前、俺はそうのおまけかよ」
「そんなことないですって!なぁ、景太!……景太、どうした?」