君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―

「そりゃしょうがないって、景太。だって、茜さんいっつも創さんみたいな男前と一緒にいるんだから」


 景太レベルじゃ男前って認識してもらえねぇよ。


「―――ま、そうは顔だけはいいからな」


「俺、創さんに憧れてたんですよ!いつも知的な感じで落ち着いてるのに、実は喧嘩も強いし、ギターもうまいし。あ、もちろん茜さんの歌声も俺すごい好きだったんですけどね」


「お前、俺はそうのおまけかよ」


「そんなことないですって!なぁ、景太!……景太、どうした?」




< 213 / 395 >

この作品をシェア

pagetop