君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―
「……いや、俺も結構出席日数、やばいからさ。もっとまじめに出ときゃよかったわ、ほんと」
「それは本当にそうだけどね、今日のところは、帰っても仕方ないと思うよ。だって、顔、真っ青だよ?」
「……じゃ、授業始まったら保健室行ってくるわ。そうしたらとりあえず出席扱いにはなるよな」
「ほんとに、そうしとけよ」
力なく笑った茜に、おれもなんとか微笑みかける。